記念品のギフトについて思う事です。
何処の誰が結婚した時の記念品だとか、誰の子供が生まれた時の内祝いの品だとか、実家の食器やお盆を裏返すと、その底に誰かの名前が刻まれていたものです。10年20年はあっという間に過ぎて既に夫婦は離婚をしていたり、子供の名前だけ刻まれていても何処の子か分からないとか、そんな誰から頂いたのかも分からないのが箱に入ったまま一度も使われずに大事にしまわれているので実家の荷物を整理していると時間の経過というのはつくづく面白いと感じています。弟とこれはどうするかと話しながら片付けをしている今日この頃です。そんな昔と違って、今はあまり調度品や器に贈る方と贈られる方が共通の価値を見出すと言うのが難しくなり、カタログで選んだり食品が主流になっている気がします。ギフト品にも食べると消えてなくなる物が良いと言う考えなのでしょうが、形として残る物も私はとても好きです。私はずっと昔の卒業記念でいただいた状差しや一輪挿しもコーヒーカップも捨てられないからです。古くて今使う事があるのかな?と思いますが、どうしても捨てる気にはなれません。大事な思い出だからでしょう。モノで思い出す事がたくさんありますから。そんな受け取る側の気持ちを一生けん命考えたギフトの習慣が私はとてもいいと思います。